チェスターNEWS  -2016/02/17-

さまざまな税についてのニュースを発信いたします。

関連キーワード:

遅れるとペナルティが!相続税の納付期限は10か月以内

遅れるとペナルティが!相続税の納付期限は10か月以内

相続税を国に納付しなければいけない納付期限は、相続開始から10か月以内と決められています。

10か月を過ぎて納付すると延滞税というペナルティがかかってきますが、災害等のやむを得ない場合には延長することができたり、またそもそも納付をすることが難しい場合には延納という選択肢もあります。この記事では、相続税の納付期限の厳密な規定と、また延長できる場合の具体的なケースについて詳しく解説していますので参考にして下さい。

1.相続税の納付期限は相続発生日(死亡日)から10か月以内

相続税の納付期限は、相続人が被相続人の死亡を知った日の翌日から10か月以内と決まっています。なお、通常のケースでは、死亡日当日に死亡を知ることが多いので、死亡日(相続発生日)から10か月以内と解説されることが多いですが、厳密には死亡を知った日の翌日から10か月以内が正しいです。

“知った日の翌日から”という文言が分かりにくいですが、単純に月数に10か月を加えて考えると分かりやすいです。1月6日死亡であれば、納付期限は11月6日、5月12日死亡であれば、翌年の3月12日が納付期限という扱いになります。

なお、10か月後が土曜・日曜・祝日などの場合には、それらの日の翌日が納付期限となります。

例えば、2016年1月12日が相続開始とすれば、その10か月後は2016年11月12日となります。しかし、2016年11月12日は土曜日となります。その翌日も日曜日のため、さらに翌日の2016年11月14日(月)が納付期限ということになります。

相続人ごとに「死亡を知った日」が異なる場合は!?

例えば、長年音信不通になっている相続人がいるような場合には、被相続人の死亡を知らせるのが他の相続人よりも遅くなってしまうケースも考えられます。その場合は、相続人ごとに相続税の納付期限がことなるということになります。では、どのようにその“死亡を知った日”を税務署に対して説明すればよいのでしょうか。特に決められた書類などはありませんが、例えば電報を打った日や、電話の着信履歴、手紙の消印等が考えられるでしょう。

2.相続税の納付期限を延長できる場合

やむを得ない事情がある場合には、原則10か月という納付期限を延長できる可能性があります。

具体的には、次のようなケースです。

(1) 災害やその他やむを得ない事情がある場合

(2) 次の事由が生じた日よりも後、1か月以内に申告期限が到来する場合

  ・認知、排除などの理由で相続人に移動が生じたとき

  ・遺留分の減殺請求額が確定したとき

  ・相続人の失踪宣告があった場合

  ・胎児が生まれたとき など

(3) 申告期限内1か月以内に退職金などの額が確定し、相続税申告が必要となった場合

(4) 相続人となる胎児がいるとき

 

なお、それぞれについて、延長できる最大の期間が定められています。

ただ、いずれも無条件で延長されるわけではなく相続人から税務署へ延長の申請をする必要があり、かつ税務署側で認めてもらう必要があります。

なお、相続税の納付期限の延長について、詳しくは、相続税の申告期限と延長方法をご覧ください。リンク先の記事は、申告期限の延長方法についてですが、申告期限の延長=納付期限の延長と同義となっていますので、読み替えてください。

3.そもそも納付することが困難な場合には「延納」という方法

相続税の納付期限を延長するには、「延納」という方法があります。

言葉の通り、相続税の納付期限を「延ばして納める」ことができる制度です。最長20年まで分割して相続税を納付することが可能となります。そして初回の支払いも最長で本来の納付期限から1年間延ばすことができます。

但し、延納については誰しもに認められるものではありません。延納には厳格な要件が定められています。

簡単に要件を解説すると、

(1) 相続税が10万円を超えること。

(2) 金銭で納付することを困難とする事由があり、かつ、その納付を困難とする金額の範囲内であること。

(3) 延納税額及び利子税の額に相当する担保を提供すること。

(4) 延納申請に係る相続税の納期限又は納付すべき日(延納申請期限)までに、延納申請書に担保提供関係書類を添付して税務署長に提出すること。

 

という4つの要件があります。中でも、金銭納付を困難とする事由という部分についての要件は、ハードルが高くなっています。例えば、相続財産には現預金がなくても、相続人の固有財産で現預金等がある場合には、まずそれを納めてくださいということになり延納は認められません。

相続税の延納について詳しく知りたい方は、タックスアンサー「相続税の延納」をご覧ください。

4.納付期限を過ぎて納付した場合には延滞税というペナルティ

納付期限を過ぎて相続税を納付した場合には、延滞税というペナルティがかかってきます。

延滞税の利率は毎年改定されますが平成28年中については、納付期限から2か月以内は年利2.8%で、納付期限から2か月を超えると9.1%となります。

1日でも納付期限に遅れると、この延滞税がかかってきますので絶対に遅れないように納付するように心がけましょう。

5.まとめ

相続税の納付期限は、相続発生から10か月以内であり、かつその期限は延長することもできるが、1日でも納付が遅れると延滞税というペナルティがかかってくるというご説明をしてきました。

納付期限よりも前に納付することも可能ですので、相続税の納付金額が決まったらできるだけ早めに納付されることをお勧めします。

監修者 福留正明

【次の記事】:アメリカの相続税の納税義務者は「被相続人」

【前の記事】:相続税申告書に税理士署名欄は税理士の自署が必要

« 一覧へ戻る

今すぐお問合せ 0120-390-203 PHS・携帯OK 【土日・夜間・訪問対応も可】平日9時~21時、土日9時~17時 メールでのお問合せ info@chester-tax.com

相続税に関する無料個別相談会開催中 お申込はこちら

出版書籍

『相続はこうしてやりなさい』これ1冊で相続のことが全て分かる!!

『相続はこうしてやりなさい』
これ1冊で相続のことが全て分かる!!

相続税専門
税理士法人チェスター(著)
出版社:ダイヤモンド社

『「華麗なる一族」から学ぶ相続の基礎知識』ミステリー小説で相続が早わかり

『「華麗なる一族」から学ぶ相続の基礎知識』
ミステリー小説で相続が早わかり

相続税専門
税理士法人チェスター(著)
出版社:亜紀書房

税理士が本当に知りたい相続相談頻出ケーススタディQ&A 1,000件を超える相談実績から“よくある事例”を厳選。

『税理士が本当に知りたい相続相談頻出ケーススタディQ&A』
1,000件を超える相談実績から“よくある事例”を厳選。

相続税専門
税理士法人チェスター(著)
出版社:清文社

  • 無料進呈 相続税申告必要資料準備ガイド
  • 税理士法人チェスター物語
  • 取材・セミナー履歴

    今まで当社がお手伝いさせていただいた新聞・雑誌の記事執筆、テレビ・CM出演、セミナーのご依頼等の履歴のページです。

  • お客様の声

    今まで当社がお手伝いさせていただいたお客様の中から、アンケートを一部ご紹介させていただきます。

  • 選ばれるチェスターの品質
  • れお君の相続徒然日記
  • 税理士 伊原慶のブログ
  • 事前登録割引制度
  • ビジョナリーバナー画像
  • Googleインドアビュー事務所内見学

税金に関するコラム