チェスターNEWS  -2015/02/27-

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債権債務を相続放棄する方法と相続放棄の注意点

1.相続放棄とは?

被相続人が借金を残したまま相続が発生した場合、相続人は必ずしもその借金(債務)の弁済を行わなければならない訳ではありません。相続が発生した場合、相続人は、単純承認、相続放棄、限定承認のいずれかを選択することができます。単純承認とは、被相続人に係る全ての相続財産を相続することであり、一般的には相続というとこのケースが大半です。

相続放棄とは、被相続人に係る全ての相続財産の承継を放棄することであり、相続放棄した相続人は、最初から相続人でなかったものとして扱われます。限定承認とは、承継した財産の範囲内においてのみ債務も承継することです。

例えば相続した自宅不動産のプラスの財産の範囲内に限り借金を弁済する、というような場合です。このように、3つのうちいずれの選択を行うかによって、相続人はその承継する財産の範囲を定めることができます。

2.相続放棄の手続き

相続発生後、相続人が特段何の手続きも取らない場合には、単純承認したものとみなされます。相続放棄及び限定承認を選択したい場合には、相続が開始し、自分が相続人となったことを知った日から3ヶ月以内に、家庭裁判所に申し立てを行う必要があります。

なお、やむを得ない場合には、家庭裁判所に申し立てを行うことで、この期間を伸長することも可能です。例えば、相続財産が多岐にわたっている場合や国外に存在する場合等、その把握に時間がかかる場合や、相続人間で協議がまとまらない場合等です。

また、相続放棄は相続人ごとに単独で選択することができますが、限定承認については、相続人全員の共同で行わなければなりません。つまり、相続人のうち一人でも単純承認を選択する場合には、他の相続人が限定承認をすることはできません。

ただし、相続放棄をした者については、最初から相続人でなかったものとして扱われるため、限定承認を共同で行う必要はありません。つまり、相続人のうちの誰かが相続放棄をしても、その他の相続人が限定承認を選択することは可能です。
このため亡くなった方に、借金があることが確定している場合のみならず、借金がありそうな可能性がある場合にも注意が必要です。相続放棄の手続きは、相続開始後3カ月以内の申請が原則ですので、手続きを失念しないよう特に気を付けなければなりません。

3.相続放棄する場合の留意点

相続放棄を選択する場合に留意しておかなければならない事項があります。一つは、相続財産の処分についてです。相続財産である不動産を売却したり預貯金を使用したり、といった相続財産の処分を行った場合には、単純承認をしたとみなされ、もはや相続放棄をすることはできません。単純承認以外の選択肢を考えている場合には、相続財産には手を付けないでおく方が安全です。

もう一つは、相続人の順位についてです。被相続人の配偶者は必ず相続人となりますが、子、両親、兄弟姉妹については、相続人となる順位が定められています。子がいる場合には子が、子がいない場合には両親が、いずれもいない場合には兄弟姉妹が相続人となります。つまり、例えば多額の債務を承継しない為に子が相続放棄をしたとしても、次の順位である両親が相続人となり、債務を承継しなければならない可能性もあるということです。したがって、相続放棄をする場合には、次の順位の相続人が誰になるのか、その者は相続放棄をするのか、ということも考慮する必要があります。

○参考文献
・改訂 限定相続の実務(著:弁護士 五右衛門)


監修者 福留正明

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