先妻の子には相続分がない!?

先妻の子供と良好な関係にある場合は、相続財産を残してあげたければ、生前にしっかりと対策しておかないと財産を残すことができなくなってしまいます。

財産を残すには養子縁組や遺言を書くといった方法があります。

前の配偶者の子供がいる場合にある問題が発生する可能性が…

家族の形態は様々です。

家族全員に血の繋がりがある場合が多いですが、中には、夫婦の一方に以前の配偶者との間に設けた子供がいて、その子供と一緒に暮らしているという場合もあります。

このように親子間に血の繋がりがなかったとしても、両者の関係が良好であれば生活をしていく上で特に問題はありません。

ですが、この家族に相続が発生した場合には、予期せぬ問題が発生する可能性があるのです。

親子の仲が良くても相続できない!?

AとB子が、CとD子という二人の子供と共に暮らしているという事例で見ていきます。

4人は仲が良く素敵な家族に見えますが、実は、CはAとB子の間に生まれた子供ではありません。

Aには先妻がいて、Cは彼女との間に生まれた子供でした。

先妻を事故で亡くしたAは、Cを連れてB子と再婚します。

B子は血の繋がりはないものの、D子と差別することなくCを我が子の様に育てました。

このまま幸せな生活が続くかと思いきや、突然Aが病に倒れ亡くなってしまいました。

遺言がなかった事から、B子たちは法定相続分に従ってB子が2分の1、CとD子が4分の1ずつ相続しました。

その後、今までと変わらず3人は仲良く暮らしていましたが、Aが亡くなった数年後に、今度はB子が亡くなってしまったのです。

CとD子は、仲が良かったということで2分の1ずつ相続しようと考えました。

しかし、ここで司法書士からそのような相続はできないと指摘を受けてしまいます。

二人はとても驚きますが、CはB子の実子ではないため相続権がなく、当然ながらD子が全ての遺産を引き継ぐ以外の選択肢はないのです。

先妻の子供に財産を残すには?

上記の事例では、B子の実子ではないCはB子を相続できません。

もしD子がCに遺産を分けたいと思い、一部を与えたとします。

すると、B子の財産は一度D子の懐に入ったということで、彼女の行為はCへの贈与とみなされてしまうのです。

贈与ということは、Cに贈与税がかかってしまいます。

この事例で問題が起きないようにするためには、どうするべきだったのでしょうか?

① 生前にCとB子が養子縁組をする
こうすることで、CはB子の法定相続人としての身分を手に入れることができます。

つまり、D子と一緒にB子を相続できたということです。

② B子が遺言を残す
養子縁組をしなければCはB子の法定相続人にはなれません。

ですが、そのような場合でも遺言を残しておけばCに財産を残すことができるのです。

遺言は、法定相続人以外の人に対しても財産を残すことができるようになっています。

そのため、Cに財産を与えるという遺言を残しても問題ないのです。

チェスター相続クラブ

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