民法における相続開始の場所

相続は、被相続人の死亡により開始します

相続は被相続人の死亡により開始し、被相続人が遺贈等をしていなければ、法定相続により相続人に相続財産の権利義務が承継されることになります。
また、被相続人が各相続人間の遺産の割合を法定相続分と違う割合にして遺言をした場合や相続財産の一部や全部を遺贈した場合など、相続開始後に、相続財産をめぐる争いがおこることも予想されます。例えば、代表的なものとして、遺産の分割がなされない場合や遺産の分割を通じて争いが発生した場合に行われる遺産分割調停申立や遺産分割審判申立などがあります。
さらに、公正証書以外の遺言については、原則として、遺言書の形式・態様等を調査する検認が義務付けられています。そこで、民法は「相続は被相続人の住所において開始する」と規定し、相続に関する争いを予想しつつ、争いが発生した場合には速やかに争いが解決されるように、相続や遺産に関する争いの申立を「被相続人の住所」の裁判所に提訴できるようにしています。
そして、被相続人の住所とは最後の住所地を意味します。つまり、被相続人の住所とは、被相続人が亡くなった時の住民票上の住所をさします。
なお、被相続人がA市B町に住所を有し、Z市に旅行している最中に亡くなった場合には、A市B町が被相続人の住所となります。また、被相続人の住所が無い場合には、実際に住んでいた場所が最後の住所(居所)となります。このように、民法は、相続や遺産の争いを予想し、その早期解決が図れるように、民法における相続開始の場所を規定しています。

(相続開始の場所)
第883条
相続は、被相続人の住所において開始する。

チェスター相続クラブ

関連性が高い記事

相続人がいない場合
相続人不存在とは 死亡した人に相続人がいるかどうかが明らかでないときがあります。こうした状態を「相続人の不存在」といいます。 相続人がいるかどうかが明らかでないときとは、相続人となるべき者が戸籍上見当たらないときのほか、相続人全員が相続の放 […]
連帯債務者及び保証人の求償権の放棄
同一債務について複数の債務者が債務の全部を、複数の債務者で負担する方法「連帯債務」といい、その債務を負担するものを「連帯債務者」と言います。 求償権(きゅうしょうけん)とは 他人の債務を弁済した人が、その他人に対して返還に請求をする権利のこ […]
残余財産の国庫への帰属
死亡した方に相続人がない場合、死亡した方に特別の縁故があった方に、その財産の全部又は一部が分け与えられるという財産分与が行われます。この財産分与を経ても、死亡した方の財産に残余がある場合、その残余財産は国庫に帰属します。これを「残余財産の国 […]

カテゴリから他の記事を探す

相続大辞典目次へ

キーワード検索

入力されたキーワードに一致した記事を検索できます。

今すぐお問合せ 0120-390-203 PHS・携帯OK 【土日・夜間・訪問対応も可】平日9時~21時、土日9時~17時 メールでのお問合せ info@chester-tax.com

相続税に関する無料個別相談会開催中 お申込はこちら

出版書籍

『相続はこうしてやりなさい』これ1冊で相続のことが全て分かる!!

『相続はこうしてやりなさい』
これ1冊で相続のことが全て分かる!!

相続税専門
税理士法人チェスター(著)
出版社:ダイヤモンド社

『「華麗なる一族」から学ぶ相続の基礎知識』ミステリー小説で相続が早わかり

『「華麗なる一族」から学ぶ相続の基礎知識』
ミステリー小説で相続が早わかり

相続税専門
税理士法人チェスター(著)
出版社:亜紀書房

税理士が本当に知りたい相続相談頻出ケーススタディQ&A 1,000件を超える相談実績から“よくある事例”を厳選。

『税理士が本当に知りたい相続相談頻出ケーススタディQ&A』
1,000件を超える相談実績から“よくある事例”を厳選。

相続税専門
税理士法人チェスター(著)
出版社:清文社

  • 無料進呈 相続税申告必要資料準備ガイド
  • 税理士法人チェスター物語
  • 取材・セミナー履歴

    今まで当社がお手伝いさせていただいた新聞・雑誌の記事執筆、テレビ・CM出演、セミナーのご依頼等の履歴のページです。

  • お客様の声

    今まで当社がお手伝いさせていただいたお客様の中から、アンケートを一部ご紹介させていただきます。

  • 選ばれるチェスターの品質
  • れお君の相続徒然日記
  • 税理士 伊原慶のブログ
  • ビジョナリーバナー画像
  • Googleインドアビュー事務所内見学