共同相続人間の担保責任

分割後に実は足りないことがわかったら足りない分を誰に請求できるのか

人が亡くなって相続が始まった場合、遺言が残っていればその通りに遺産を分けますが、残っていない場合はどうでしょうか。大抵は相続人の間で話し合い、あるいは調停や裁判という形で分け方を決めることになります。
遺産を分けるときは、その時点で遺産の評価額を出して、相続分に応じて平等になるように決めることになるでしょう。調停や裁判でも、法定相続分をもとに考えていくことが多いです。
そうして分割が終わった後、思わぬ事実が判明する場合があります。相続した建物が壊れていた、土地の大きさが実際は少なかったなどということもありますし、債権を相続したけれど、その債権の弁済がされなかったため、入ってくるはずのお金が入ってこなくなったということもあります。
そのような問題のある財産を相続した人だけが損をすることになりますね。そのように損をしてしまった相続人は、どうすればよいのでしょうか。
その場合は、共同相続人全員で担保責任を負うことになります。他の相続人も、その相続分に応じて保証する責任があるということになっています。ですから、先にあげた例の場合は、損をした分を他の相続人に請求できることになります。
しかし、他の相続人の中には、相続したものの浪費してしまい財産が残っていない場合もあります。その場合請求できないのであればやはり不公平になりますから、その浪費してしまった人の分も、相続人皆で相続分に応じて負担することになります。
例外として遺言で相続人間の担保責任について定めていればその定めに従うことになります。

(共同相続人間の担保責任)
第911条
各共同相続人は、他の共同相続人に対して、売主と同じく、その相続分に応じて担保の責任を負う。

チェスター相続クラブ

関連性が高い記事

相続人がいない場合
相続人不存在とは 死亡した人に相続人がいるかどうかが明らかでないときがあります。こうした状態を「相続人の不存在」といいます。 相続人がいるかどうかが明らかでないときとは、相続人となるべき者が戸籍上見当たらないときのほか、相続人全員が相続の放 […]
連帯債務者及び保証人の求償権の放棄
同一債務について複数の債務者が債務の全部を、複数の債務者で負担する方法「連帯債務」といい、その債務を負担するものを「連帯債務者」と言います。 求償権(きゅうしょうけん)とは 他人の債務を弁済した人が、その他人に対して返還に請求をする権利のこ […]
残余財産の国庫への帰属
死亡した方に相続人がない場合、死亡した方に特別の縁故があった方に、その財産の全部又は一部が分け与えられるという財産分与が行われます。この財産分与を経ても、死亡した方の財産に残余がある場合、その残余財産は国庫に帰属します。これを「残余財産の国 […]

カテゴリから他の記事を探す

相続大辞典目次へ

キーワード検索

入力されたキーワードに一致した記事を検索できます。

今すぐお問合せ 0120-390-203 PHS・携帯OK 【土日・夜間・訪問対応も可】平日9時~21時、土日9時~17時 メールでのお問合せ info@chester-tax.com

相続税に関する無料個別相談会開催中 お申込はこちら

出版書籍

『相続はこうしてやりなさい』これ1冊で相続のことが全て分かる!!

『相続はこうしてやりなさい』
これ1冊で相続のことが全て分かる!!

相続税専門
税理士法人チェスター(著)
出版社:ダイヤモンド社

『「華麗なる一族」から学ぶ相続の基礎知識』ミステリー小説で相続が早わかり

『「華麗なる一族」から学ぶ相続の基礎知識』
ミステリー小説で相続が早わかり

相続税専門
税理士法人チェスター(著)
出版社:亜紀書房

税理士が本当に知りたい相続相談頻出ケーススタディQ&A 1,000件を超える相談実績から“よくある事例”を厳選。

『税理士が本当に知りたい相続相談頻出ケーススタディQ&A』
1,000件を超える相談実績から“よくある事例”を厳選。

相続税専門
税理士法人チェスター(著)
出版社:清文社

  • 無料進呈 相続税申告必要資料準備ガイド
  • 税理士法人チェスター物語
  • 取材・セミナー履歴

    今まで当社がお手伝いさせていただいた新聞・雑誌の記事執筆、テレビ・CM出演、セミナーのご依頼等の履歴のページです。

  • お客様の声

    今まで当社がお手伝いさせていただいたお客様の中から、アンケートを一部ご紹介させていただきます。

  • 選ばれるチェスターの品質
  • れお君の相続徒然日記
  • 税理士 伊原慶のブログ
  • ビジョナリーバナー画像
  • Googleインドアビュー事務所内見学