限定承認の方式

限定承認の内容と手続き

被相続人が死亡して、法定相続人となったとき、相続の方法としては、特に何の手続きも行わず、遺言もしくは法定相続持分に応じて相続を行う単純承認、遺産の相続を一切拒否する相続放棄、プラスの遺産の範囲に対してのみ、借金等の支払いを行う限定承認の三つがあります。
これらの手続きは、自分に相続が発生したということを知ってから三ヶ月以内にどういった方法を選ぶかを決めなければならず、単純承認以外の場合には、裁判所に手続きを行わなければなりません。
限定承認の方式は、三ヶ月以内に所定の申述申立書に必要事項を記入し、財産目録を添えて、管轄の家庭裁判所に提出します。
財産目録は、不動産や預貯金といったプラスの財産だけでなく、借金などのマイナスの財産も記載しなければなりません。限定承認ができるのは、プラスの財産よりもマイナスの財産が上回っている時だけに限られますので、とにかく遺産の内訳についてできるだけ早急に調べて、どういった手続きをするかを決めなければなりません。
なお、遺産の種類や金額が多すぎて、財産の調査が三ヶ月以上かかる場合には、裁判所に熟慮期間の伸長を申し立てることも可能です。同じ裁判所の手続きであっても、限定承認は相続放棄の手続きよりも煩雑になりますので、ぎりぎりの手続きにならないように、早めに財産調査を始めておいて、期間伸長のときも裁判所にできるだけ早く相談するようにしましょう。

(限定承認の方式)
第924条
相続人は、限定承認をしようとするときは、第915条第1項の期間内に、相続財産の目録を作成して家庭裁判所に提出し、限定承認をする旨を申述しなければならない。

チェスター相続クラブ

関連性が高い記事

相続人がいない場合
相続人不存在とは 死亡した人に相続人がいるかどうかが明らかでないときがあります。こうした状態を「相続人の不存在」といいます。 相続人がいるかどうかが明らかでないときとは、相続人となるべき者が戸籍上見当たらないときのほか、相続人全員が相続の放 […]
連帯債務者及び保証人の求償権の放棄
同一債務について複数の債務者が債務の全部を、複数の債務者で負担する方法「連帯債務」といい、その債務を負担するものを「連帯債務者」と言います。 求償権(きゅうしょうけん)とは 他人の債務を弁済した人が、その他人に対して返還に請求をする権利のこ […]
残余財産の国庫への帰属
死亡した方に相続人がない場合、死亡した方に特別の縁故があった方に、その財産の全部又は一部が分け与えられるという財産分与が行われます。この財産分与を経ても、死亡した方の財産に残余がある場合、その残余財産は国庫に帰属します。これを「残余財産の国 […]

カテゴリから他の記事を探す

相続大辞典目次へ

キーワード検索

入力されたキーワードに一致した記事を検索できます。

今すぐお問合せ 0120-390-203 PHS・携帯OK 【土日・夜間・訪問対応も可】平日9時~21時、土日9時~17時 メールでのお問合せ info@chester-tax.com

相続税に関する無料個別相談会開催中 お申込はこちら

出版書籍

『相続はこうしてやりなさい』これ1冊で相続のことが全て分かる!!

『相続はこうしてやりなさい』
これ1冊で相続のことが全て分かる!!

相続税専門
税理士法人チェスター(著)
出版社:ダイヤモンド社

『「華麗なる一族」から学ぶ相続の基礎知識』ミステリー小説で相続が早わかり

『「華麗なる一族」から学ぶ相続の基礎知識』
ミステリー小説で相続が早わかり

相続税専門
税理士法人チェスター(著)
出版社:亜紀書房

税理士が本当に知りたい相続相談頻出ケーススタディQ&A 1,000件を超える相談実績から“よくある事例”を厳選。

『税理士が本当に知りたい相続相談頻出ケーススタディQ&A』
1,000件を超える相談実績から“よくある事例”を厳選。

相続税専門
税理士法人チェスター(著)
出版社:清文社

  • 無料進呈 相続税申告必要資料準備ガイド
  • 税理士法人チェスター物語
  • 取材・セミナー履歴

    今まで当社がお手伝いさせていただいた新聞・雑誌の記事執筆、テレビ・CM出演、セミナーのご依頼等の履歴のページです。

  • お客様の声

    今まで当社がお手伝いさせていただいたお客様の中から、アンケートを一部ご紹介させていただきます。

  • 選ばれるチェスターの品質
  • れお君の相続徒然日記
  • 税理士 伊原慶のブログ
  • ビジョナリーバナー画像
  • Googleインドアビュー事務所内見学