受遺者に対する弁済

相続債権者と受遺者の優先順位について

被相続人が財産だけではなくて負債も抱えていた場合には、相続人は財産だけではなくて負債も相続しなければなりませんが、もしも負債の金額のほうが大きければ相続する価値はありません。
財産の金額と負債の金額がはっきりとしていればこの判断はすぐにつきますから、相続放棄をするべきかどうか見極めることができるでしょう。しかし、負債の金額は不明な場合も多いでしょう。このようなときのための制度が限定承認です。

限定承認では、財産の範囲で負債を追うことになります。つまり、もしも負債のほうが大きければ相続財産から弁済をすれば良いだけで、自分の資産を取り崩してまで弁済することは必要ありません。これについては「受遺者に対する弁済」として定められています。
限定承認を選んだ場合には、相続債権者に弁済をした後でなければ受遺者に弁済をすることができないとなっています。大まかに言えば、債権をすべて弁済して残った分を受け取ることができると考えられます。相続債権者と受遺者の弁済の順序は、法律によって明確に定められています。
相続債権者は、被相続人と契約を結んで債権を取得していることになります。これに対して受遺者は被相続人と契約を結んだわけではありませんから、どちらを優先するべきかというとやはり契約を結んでいる相続債権者を優先するべきだと考えられます。
このようなことから民法では相続債権者を優先するように定められているのです。

(受遺者に対する弁済)
第931条
限定承認者は、前二条の規定に従って各相続債権者に弁済をした後でなければ、受遺者に弁済をすることができない。

チェスター相続クラブ

関連性が高い記事

相続人がいない場合
相続人不存在とは 死亡した人に相続人がいるかどうかが明らかでないときがあります。こうした状態を「相続人の不存在」といいます。 相続人がいるかどうかが明らかでないときとは、相続人となるべき者が戸籍上見当たらないときのほか、相続人全員が相続の放 […]
連帯債務者及び保証人の求償権の放棄
同一債務について複数の債務者が債務の全部を、複数の債務者で負担する方法「連帯債務」といい、その債務を負担するものを「連帯債務者」と言います。 求償権(きゅうしょうけん)とは 他人の債務を弁済した人が、その他人に対して返還に請求をする権利のこ […]
残余財産の国庫への帰属
死亡した方に相続人がない場合、死亡した方に特別の縁故があった方に、その財産の全部又は一部が分け与えられるという財産分与が行われます。この財産分与を経ても、死亡した方の財産に残余がある場合、その残余財産は国庫に帰属します。これを「残余財産の国 […]

カテゴリから他の記事を探す

相続大辞典目次へ

キーワード検索

入力されたキーワードに一致した記事を検索できます。

今すぐお問合せ 0120-390-203 PHS・携帯OK 【土日・夜間・訪問対応も可】平日9時~21時、土日9時~17時 メールでのお問合せ info@chester-tax.com

相続税に関する無料個別相談会開催中 お申込はこちら

出版書籍

『相続はこうしてやりなさい』これ1冊で相続のことが全て分かる!!

『相続はこうしてやりなさい』
これ1冊で相続のことが全て分かる!!

相続税専門
税理士法人チェスター(著)
出版社:ダイヤモンド社

『「華麗なる一族」から学ぶ相続の基礎知識』ミステリー小説で相続が早わかり

『「華麗なる一族」から学ぶ相続の基礎知識』
ミステリー小説で相続が早わかり

相続税専門
税理士法人チェスター(著)
出版社:亜紀書房

税理士が本当に知りたい相続相談頻出ケーススタディQ&A 1,000件を超える相談実績から“よくある事例”を厳選。

『税理士が本当に知りたい相続相談頻出ケーススタディQ&A』
1,000件を超える相談実績から“よくある事例”を厳選。

相続税専門
税理士法人チェスター(著)
出版社:清文社

  • 無料進呈 相続税申告必要資料準備ガイド
  • 税理士法人チェスター物語
  • 取材・セミナー履歴

    今まで当社がお手伝いさせていただいた新聞・雑誌の記事執筆、テレビ・CM出演、セミナーのご依頼等の履歴のページです。

  • お客様の声

    今まで当社がお手伝いさせていただいたお客様の中から、アンケートを一部ご紹介させていただきます。

  • 選ばれるチェスターの品質
  • れお君の相続徒然日記
  • 税理士 伊原慶のブログ
  • ビジョナリーバナー画像
  • Googleインドアビュー事務所内見学