在船者の遺言

在船者の遺言

在船者の遺言は、船長または事務員1人、および証人が2人以上立ち会うことで遺言書の作成を行うことが出来ます。
船にのっている人は、海上で船の中で外界と隔絶されている状況が長く続きます。
そのことから陸上の普通生活者とは置かれている環境が違うということが加味され、法的に認められる遺言書の作成方式も違ってきます。
普通方式の遺言書であれば自筆証書、公正証書、秘密証書となります。
船の上でも、自筆証書による遺言書の作成は可能です。
しかし公正証書や秘密証書といった、公証人を必要とする遺言を作成することは難しい場合がほとんどでしょう。
そのような場合は船長や事務員といった立場のものが関わることで、これを認める事となりました。
あくまでも代替の処置ということになります。
この公正証書遺言書などが容易に作れない状況下ということであれば、飛行機の中ということも有り得ます。
飛行機の乗客が在船者ほど隔離された状況が長く続くものではありませんが、一度何かしらの問題が起これば生命の危機に瀕するという事が考えられやすいものです。
また病気などによって今まさに危機的状況下に置かれたとしても、すぐに遺言書を作成するための要件を満たす手立てが打てるというものでもありません。
この在船者に遺言の作成に関する代替処置は、飛行機の乗客においても適用されます。
船長や事務員は飛行機において、それに該当する立場の人物を当てることとなります。

第978条
船舶中に在る者は、船長又は事務員一人及び証人二人以上の立会いをもって遺言書を作ることができる。

チェスター相続クラブ

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