葬儀用語集を徹底解説!

後飾り(あとかざり)

火葬場で骨壺に納められたご遺骨を自宅に安置する際の祭壇です。通常は白木で作られた二段か三段のもので、最上段にはご遺骨を、下の段には遺影や位牌、燭台やお供物等を並べます。仏式においては一般的に四十九日法要までの間ここに安置して毎日お焼香を行います。

位牌(いはい)

故人の戒名や俗名を刻んで祀るためのものです。一般的には黒地に金文字が書かれたものが想像されますがこれは「本位牌」と呼ばれるもので、四十九日法要が終了するまでは白木に墨文字が書かれた白木位牌を後飾りに飾ります。そして四十九日法要で白木位牌の魂抜き、本位牌の魂入れ(開眼)を行います。

エンバーミング

ご遺体を出来るだけ腐乱させずに出来るだけ良い状態に留めておくため、腐乱の原因となる血液を防腐効果のあるホルマリン等の薬液と入れ替える等の処置を施すことです。通常はドライアイスを用いて腐乱を遅らせますがこれには限度があるため、「親族が遠方に住んでいるので葬儀までに日数が掛かる」「葬儀内容を焦らずじっくりと決めたい」という場合にはより防腐効果の高いエンバーミングが用いられることがあります。

海洋葬(かいようそう)

ご遺体を火葬した後ご遺骨をお墓へ納めるのではなく、ご遺骨を海に撒いて供養することです。現在我が国において海への散骨を直接的に規制する法律はありませんが、事前に各地方自治体の条例を確認したり周辺事情へ配慮することなどは必要でしょう。

火葬(かそう)

火葬とはご遺体を焼いた上でご遺骨を祀るという葬儀の一手法です。我が国では江戸時代までは土葬が一般的で、火葬は手間と費用が掛かることから一部でしか行われていませんでした。しかし明治以降は公衆衛生的な側面から火葬が推奨され始め、今ではほぼ100%が火葬であるといわれています。

火葬許可証(かそうきょかしょう)

火葬場で火葬を行う際には必ず火葬許可証が必要になります。火葬許可証は役所に死亡届を提出する時に一緒に火葬許可申請書を提出し、発行してもらいます。通常この手続きは葬儀屋が代行することが多いようです。

還骨勤行(かんこつごんぎょう)

ご遺体を火葬場で火葬した後、ご遺骨を後飾りにお迎えした際に行う儀式のことです。一般的には火葬場から通夜・告別式を行った斎場へ戻ってすぐに行うことになり、一連の葬儀の最後を締めくくるものとなります。

忌明け(きあけ)

仏教では故人は亡くなってから四十九日間はあの世へ向かって旅をしていて、四十九日目に無事あの世へ旅立って行くものと考えられています。そのためこの日、もしくはこれより数日前に四十九日法要を営むことによって故人を手厚く供養することになっています。四十九日が明けて法要も済ませると「忌明け」になります。

忌中(きちゅう)

故人が亡くなってから四十九日法要を営むまでの四十九日間を「忌中」と呼びます。この間故人の近親者は喪に服すこととされており、お祝いごとや派手な振る舞いを控えるようにします。

危篤(きとく)

生命が危機的状況に陥り、死期が迫っていることを指します。医師から危篤である旨が告げられた場合、三親等以内の近親者には連絡を行うようにします。

経帷子(きょうかたびら)

ご遺体を棺に納める際に故人に着せる白い着物のことです。かつて仏式の葬儀では経帷子を着せることが一般的でしたが、最近では故人が好んで着ていた服などを着せることも多くなっています。

供物(くもつ)

故人にお供えするための果物やお菓子等のことです。花の場合は「供花」と呼びます。

香典(こうでん)

通夜や葬儀・告別式の際に故人に供える現金のことで、不祝儀用の水引を結んだ袋に包んで持参します。古くは故人に対して線香や香木等をお供えしていたと言われていますが、現代はこれらが現金に置き換わっています。
香典の金額は故人との関係性によって大きく変わりますが、故人が近所の方であれば三千円から五千円程度、友人知人であれば五千円から一万円程度、祖父母や親戚は一万円から三万円程度、両親や兄弟姉妹の場合は五万円から十万円程度が一般的かと思われます。

香典返し(こうでんがえし)

葬儀の際に香典をいただいた方へお送りするお返しのことです。通常は四十九日法要が済んだ後に挨拶状と共にお送りしますが、最近では葬儀の当日に直接渡すことも多くなっています。金額的にはいただいた香典の半分から三分の一程度の金額のものを返すのが一般的で、お茶や海苔といった食べ物、石鹸やタオルといった日用品がよく用いられます。

告別式(こくべつしき)

仏式の葬儀では初日の夜に通夜、二日目に葬儀・告別式を執り行います。葬儀は遺族や親戚等の近親者が故人とお別れをするための儀式で、告別式はそれ以外の友人や知人が故人とお別れをする儀式、というのが本来の趣旨となっています。通常は葬儀と告別式がセットになって行われることがほとんどです。

心づけ(こころづけ)

通夜や葬儀・告別式の運営に携わってくれた葬儀屋のスタッフや運転手、手伝ってくれた故人や遺族の友人、知人、近所の方等に感謝の意を込めて渡すお金のことです。あくまでも気持ちの問題なので、必ず渡さなくてはいけないという性質のものではありません。

骨上げ(こつあげ)

火葬場でご遺体を焼いた後、お骨を骨壺に納めるための儀式のことです。通常はお骨に対して左右一列ずつ関係者が並び、左右二人一組で一辺のお骨を箸で掴んで骨壺に入れていきます。最後に真ん中に喉仏のお骨を置き、骨壺の蓋を閉じます。

斎場(さいじょう)

通夜、葬儀・告別式といった一連の儀式を行うための会場のことです。ひと昔前まではこれらの儀式を自宅で行うのが一般的でしたが、最近では都市部を中心に駅前等の利便性の高い場所にある斎場を使うことが多くなっています。自宅で行うのに比べて費用は掛かりますが、様々な煩雑な準備から解放される遺族や親族にとってはゆっくり故人との別れをすることが出来ます。

散骨(さんこつ)

ご遺骨をお墓へ納骨せず、海や空、地面等に撒くことです。古いお墓のスタイルに捉われたくないという進歩的な考え方を持つ方々の間で少しずつ広まりを見せているようです。散骨を行う場合、法律や条例、近隣住民への配慮が必要といえます。

死装束(しにしょうぞく)

故人を棺に納める際に着せる衣装のことです。仏式では経帷子と呼ばれる白い着物を着せることが一般的でしたが、最近では故人お気に入りのスーツや、普段愛用していた洋服を着せることも多くなっています。

死亡診断書(しぼうしんだんしょ)

死亡が確認されると、確認を行った医師によって死亡診断書が作成されます。通常は死亡届と死亡診断書は一枚の同じ用紙になっています。これらを役所に提出することによって火葬許可証が発行されます。

収骨(しゅうこつ)

骨上げと同じ意味です。ご遺体を火葬した後、お骨を骨壺に納める儀式のことです。

精進落とし(しょうじんおとし)

仏教において、故人が亡くなってから七日後の初七日法要を終えるまで、遺族は精進料理を食べることになっています。そのため精進落としとは本来、初七日法要が終わって精進料理以外のものを口にすること指します。
しかし最近では初七日法要自体を火葬から戻った後に併せて行ってしまうことが多く(戻り初七日)、その後に参列してくれた親族やお世話になった僧侶等を招いて行う会食のことを精進落とし、と呼ぶようになっています。

生前予約(せいぜんよやく)

自分が亡くなった後に営まれる通夜、葬儀・告別式の内容を生きている間に葬儀屋と打ち合わせておき、予約をしてしまうことです。遺される遺族に手間や迷惑を掛けたくない、自分の葬儀の内容くらい自分自身で決めたい、と考える人は年々増加傾向にあると言われており、生前予約の件数も増えています。

荼毘(だび)

故人を火葬にすることです。「荼毘に付す」のように使います。

檀家(だんか)

特定の宗教・宗派のお寺に信者・信徒として所属してお寺を経済的な側面から支援する家のことです。「○○さんの家は××寺の檀家だ」のように使います。檀家はお寺にお布施として現金を拠出することによってお寺を経済的に支援する代わりに、家で発生する葬儀や法要などの宗教的儀式の一切をお寺で執り行ってもらうことが出来ますし、墓地の提供を受けることもあります。檀家から見てお寺のことは菩提寺と呼びます。最近では菩提寺を持たない家も多いですし、菩提寺と檀家の関係性も以前ほど厳格なものではなくなっているなど、時代の流れに合わせて多少変化している部分もあります。

弔問(ちょうもん)

故人の家を訪ねてお悔みを申し述べることです。通夜や葬儀・告別式に参列することを「弔問する」といいます。

通夜(つや)

本来の意味では、遺族や親族、友人や知人が故人の亡骸を囲んで故人を偲びながら一夜を通して過ごすことです。最近では一時間ほどの通夜式で済ませることが多くなっています。

通夜振る舞い(つやぶるまい)

通夜に参列してくれた弔問客に対して酒や食事でおもてなしをすることです。本来は精進料理を用意するべきですが、近年は仕事を終えてから弔問に駆けつける方も多いことから軽食やオードブル、寿司等を用意してもてなすのが一般的です。

友引(ともびき)

中国で生まれた六曜のひとつで、他には先勝・先負・仏滅・大安・赤口があります。六曜における友引は元々「共引」、つまり「勝負事で何事も引き分けになる日」という意味ですが、いつからか陰陽道にある「友引日」(ある日ある方向に事を行うと友に禍が及ぶ)と混同されてしまったようで、「友引の日に葬儀を行うと友が(あの世に)引いていかれる」と考えられるようになりました。そのため友引の日は火葬場が休みになることが多く、結果としてその日に葬儀は行えないようになっています。

納棺(のうかん)

ご遺体を棺の中に納めることです。火葬場に行く前には祭壇に飾られた生花や生前愛用していた物なども一緒に入れてから棺の蓋を閉じます。

納骨(のうこつ)

ご遺体は火葬した後に骨壺に収骨されますが、その骨壺をお墓や納骨堂等に納めることです。散骨をする場合はお骨自体を撒いてしまうので納骨はしないことになります。

仏壇(ぶつだん)

家の中で故人の位牌や仏具を安置して礼拝するための場所です。仏壇には扉や障子などがつけられていますが、これはお寺の山門や本堂の巻障子を模したものとされていて、仏壇自体がお寺を小さくして家の中に設置したもの、とする考え方もあります。

分骨(ぶんこつ)

故人のお骨を2か所以上の場所に納骨することです。例えば半分をお墓に納め、もう半分を散骨する、あるいは実家のお墓に納める、長年暮らした海外にもお墓を建てて納めるなど、様々なケースが考えられます。

プレニード

自分が亡くなった際の通夜、葬儀・告別式について生前予約をしておくことです。

菩提寺(ぼだいじ)

檀家として所属しているお寺のことです。菩提寺は檀家の家で発生する葬儀や法要などを一手に引き受けるとともに檀家の墓を永代に渡って管理・供養します。檀那寺ともいいます。

枕飾り(まくらかざり)

故人を自宅や斎場等に安置する際に枕元やその傍ら設ける台のことです。宗教や宗派によって飾るものは多少異なりますが、仏式では燭台に鈴、香炉、水に枕団子に一膳飯、しきみといったところが一般的です。

末期の水(まつごのみず)

今にも死に行く人や亡くなったばかりの人の口元を水で軽く湿らせることです。箸に綿を巻いて水を含ませたものや、水に湿らせた筆で唇をなぞります。死に水ということもあります。

守り刀(まもりがたな)

魔除けの目的でご遺体の布団の上に置く刃物のことです。短刀や小刀、剃刀や鋏を置くことが多いですが、包丁やナイフを置くこともあります。宗教や宗派、地域によって守り刀を置かないところもあります。

密葬(みっそう)

遺族や近親者のみで行われる葬儀のことで、家族葬などと呼ばれることもあります。友人や知人、近所の方などには故人の死を知らせずに執り行われることが多く、非常に小規模なものとなります。最近増加傾向にある葬儀スタイルです。

無宗教葬(むしゅうきょうそう)

特定の宗教を信仰していない等の理由により、宗教的儀式を伴わないで行われる葬儀のことです。自由葬と呼ばれることもあります。我が国では明確な仏教徒でなくとも仏式に則った葬儀を行うことが多いですが、最近では「お別れ会」「送る会」といった趣向で故人の趣味や人柄を生かした会を催すことが増えています。

湯灌(ゆかん)

納棺の前にご遺体を入浴させてお清めする儀式のことです。葬儀屋のスタッフによって完全にお清めが施された状態で納棺される場合もあれば、遺族や親族がご遺体にお湯を掛ける等の儀式を行った後にスタッフがお清めをして納棺をする場合もあります。湯灌の後、故人が男性の場合は髭を剃り、女性の場合は死に化粧が施されます。

夜伽(よとぎ)

葬儀の前の日の夜に、遺族や親族等故人と親しかった人たちが故人の亡骸の傍で一夜を過ごすことです。その際線香や蝋燭の火は一晩中絶やさないようにします。通夜や告別式を自宅で行う場合は夜伽をすることも多いようですが、斎場で行う場合は夜伽をすることはほとんどありません。というのも、この場合遺族や親族の多くは一旦斎場から自宅へ戻るからです。

臨終(りんじゅう)

人が亡くなる間際のこと、人が死に臨むことです。法律的には臨終の後、医師による確認と死亡の宣告が行われた瞬間に人の死亡が確定します。

チェスター相続クラブ

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