チェスターNEWS -2015/07/23-
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相続税申告を依頼する際の税理士報酬の相場は!?

税理士報酬の相場は、遺産総額の0.5%~1%!?
相続税申告の税理士相場は、一般的には遺産総額の0.5%~1%程度だと言われています。昔は、税理士報酬規程といって税理士の業界団体である税理士会が定めた上限ルールがありました。但し、現在は、税理士報酬は各税理士事務所によって自由に決定しています。
細かい話ですが、この遺産総額においても、相続税評価を基準にする会計事務所が大半ですが、中にはより評価が高くなる時価を基準にしている会計事務所もあるようです。
また、一般的には、この遺産総額は債務控除や各種特例(小規模宅地の特例)を差し引く前の金額で算出します。
例えば、遺産総額1億円の相続ですと、50~100万円、2億円ですと、100~200万円の間に報酬が入ってくると思われます。
そもそも報酬規程が存在しなかったり、2重価格を設定している事務所も
そもそも相続税に関する報酬規程が存在しない会計事務所も多くあるのが実態です。
年間数件程度しか相続税の業務を行わない会計事務所ですと、報酬の標準規程をつくるのが難しいのでしょう。
また、お客様によって報酬体系を変えているような事務所もあるようです。例えば、このお客様は報酬を払ってくれそうだから、、、とか。あってはならないことだと思いますが・・・。ですので、見積書の金額が丸まった数字、100万円とか200万円とか、そういった場合には報酬規程の提示や算定根拠を求めてみるのも良いでしょう。
税理士報酬が安くても相続税の納税が高くなっては意味がない!?
相続税の申告業務は、“人”が行うサービス業であり、また特に相続税という税目の中でも特殊な税務においては、その評価・計算をする税理士によって評価額が異なります。
誰が計算しても同じ数字になるような業務でしたら、そもそも税理士という難易度の高い国家資格は必要ないでしょう。同じ外科手術を行う場合でも、担当する医者によって、そのスピードは大きくことなります。当然、その腕の差で生死が変わってくる可能性もあります。
税理士業務も同じで、担当する税理士によって、国に納める相続税の金額が大きくことなることは良くあります。税理士報酬が安くても、納税額が高かったり、後から税務調査に発展し痛い目を見るといったリスクがある場合もありますので注意が必要です。

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