チェスターNEWS -2015/10/07-
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ゆうちょ銀行の預金の網羅性の確認 ~現存照会手続き~

「現存照会手続き」、あまり聞きなれない言葉かと思います。
ゆうちょ銀行に、被相続人(故人)の遺産(預金)がある場合、その残高・網羅性を確認する方法となります。
残高証明書の発行手続きと何が違うのか!?
最終的に発行される書類としては、実は、残高証明書とあまり違いがありません。
どういった口座が〇月〇日現在、いくらありますよという情報が記載された書面が発行されるという点で共通しています。
ただ、「現存照会手続き」は、ゆうちょ銀行、かんぽ生命にその名義の方のどういった口座があるのか、どういう契約の保険があるのかというのを網羅的に調査する方法となります。ですので、残高の証明というよりは、どういった口座がありますという網羅性の証明という位置づけとなります。
残高証明書で代用できないの!?
ただ、残高証明書を発行する際に、ゆうちょ銀行、かんぽ生命のすべての口座を記載してもらって発行すれば、結果出てくる証明書はほぼ同内容なものとなります。
ただ、遺産相続の手続きで、税務署に提出した時に、税務署の方の印象は違ってきます。
「現存証明」が提出されていれば、この方は、ゆうちょ銀行にこの口座しかないんだなということが確実に分かりますが、「残高証明」の場合には、他の支店にもっと別の口座があるのでは?と疑われる可能性もあります。
現存証明の発行手続きの流れ
最寄りのいわゆる郵便局の窓口で手続きが可能です。
但し、あまり小さな局ですと、手続きになれておらず時間がかかってしまいますのである程度大き目の郵便局に出向かれるのが賢明です。なお、その方自身の口座がない局でも手続きは可能です。

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