チェスターNEWS -2017/02/21-
さまざまな税についてのニュースを発信いたします。
関連キーワード: 税制改正
地主さん必見! ふるさと納税と平均課税

2015年の税制改正で『ふるさと納税ワンストップ特例制度』が始まったことにより、ふるさと納税の注目度がますます高くなったように感じます。
お客様からも、「いくら寄附すればいいの?」といったお問合せが増えています。既に皆様がご存知のとおり『2,000円の自己負担で特産品を楽しめる。』というのにも、限度額があります。ふるさと納税と限度額についての一般的な説明はたくさんあるので、ここではちょっとマニアックなお話しをしたいと思います。
検索すると、ふるさと納税の限度額を計算できるサイトもあります。
確定申告により『平均課税』を適用していらっしゃる方は、これらの『給与所得の方』を対象にしてシミュレーションしているサイトで試算すると失敗するので、ご注意ください!
ふるさと納税限度額のシミュレーション計算は、その方の税率がカギになります。所得税では、所得が上がるにつれて、税率が上がっていきます。
『平均課税』とは、『変動所得』『臨時所得』など、変動が激しい所得や臨時で一時的に増えた所得については、一時的に所得が高い年も、常に所得が高い人と同じ高い税率を使うのではなく、簡単に言うと前年や前々年の所得を加味して調整した税率を使って所得計算できる制度です。
従って、平均課税を適用する方が、その年分の所得がすごく高かったからといって、その所得と同額の給与所得の方と同じ税率のつもりで試算すると、限度額オーバーします。
『平均課税』なんて、特殊な業種の方しか使えないから関係ないと思っている地主さん!
借地権の更新の時などは、平均課税が使えます!
勿論、寄附の目的が社会貢献である場合には、寄附するだけで目的を達成していますので、思う存分寄附していただければと思います。

【次の記事】:災害が起こった場合の家屋の相続税評価は?